災害時のこころとその影響
この度平成30年9月6日(木)に発生した平成30年北海道胆振東部地震につきまして、被災された皆さまには謹んでお見舞い申し上げます。
ここころが所在している北海道札幌市でも震度4の揺れだったそうです。私の住んでいる地域は大きな被害はありませんでしたが、1日以上停電していて少し不便を感じました。明るくなり外に行ってみるとコンビニやスーパーには長蛇の列。このような状況下でもお店を開けてくださった方々には頭が下がります。
東日本大震災の時は関東におり、トイレットペーパーが無くて困った経験からトイレットペーパーは多めに用意していましたが、長時間の停電は初めて経験しました。なので、スマートフォンの充電が無くなるのではないかという不安が大きかったです。スマートフォンなどの充電が出来なくてお困りの方も多くいらしたと思います。災害に備えるというのも難しいと感じました。
また、停電によりテレビが見られなかったため、情報収集が困難だった方も多くいらしたのではないでしょうか。私もそのひとりで、ラジオを準備していなかったことも少し後悔しました。情報収集の手段はSNS上のニュースが主でしたが誤った情報も多数あったそうなので、諸刃の剣ということを改めて認識しました。
揺れ動くこころ
さて、地震から数日が経ちましたが皆さまのこころの状況はいかがでしょうか。災害は当事者だけでなく、その報道を見ている人々にもダメージを与えます。以下のような状態はありませんでしたか?
また地震が来るのではないか…という不安。
自分だけ無事で申し訳ない…という罪悪感。
なんだかこころが落ち着かない…感情の浮き沈み。
何もする気が起きない、集中できない、落ち着かない…抑うつ。
眠れない、夜中に目が覚めてしまう…不眠感。
なんだか疲れが取れない…疲労感。
お酒を飲む機会や量が増えた…。
などなど、人によってさまざまですが、これらは強いショックを受けた時の自然な反応です。
当事者だけでなく、ニュースなどで災害の報道を見た人も同様です。
多くの場合、災害から数日~数週間でこころが回復し、日常生活に戻っていくと言われています。ただし、受けたショックが大きすぎたり、過去のこころの傷が再発したり、こころが回復できない方が出てくる場合もあります。
そういった際には専門家のサポートを受ける必要があるかもしれません。ここころでもご相談、カウンセリングを受け付けております。
知っておきたいこころのケア
災害によってこころや身体に様々な反応が起こるのは自然なことです。そのような中でも自分でできるこころのケアをご紹介します。
1.誰でもこころにダメージを受けたことによる無感動や無関心になる時期があることを自覚しておく。
2.できるだけいつも通りに生活する。
3.気分転換になりそうなことに取り組む(スポーツ、音楽鑑賞、映画鑑賞、読書など…)。
4.無理に忘れようとせず、つらい気持ちは人に話す。
おとなも子どもも関係ありません。いつも以上にご自身を大切にしてあげてください。
ここころでも随時カウンセリングを受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。