災害から1ヶ月後のこころ
こんにちは。ここころPlusカウンセラーの嶋田です。
北海道胆振東部地震から約1ヶ月が経ちました。
被災された皆さまにおかれましては、心よりお見舞い申し上げます。
私ども、ここころのカウンセリングルームがある札幌市中央区は震度4程度でした。
大きな被害はありませんでしたが、今振り返ってみても『恐怖』という感覚が一番強く残っています。
生活はほとんど元通りですが、未だに品薄の物があったりする場面に直面すると「被災したんだなぁ」となんとなく『不安』に感じたりもします。
こういった恐怖感や不安感はごく自然なこころの動きです。
ただ、日常生活に支障が出るほどこころに不調がある場合は、こころの専門家に相談する必要があるかもしれません。
災害後どのくらいでこころは回復する?
以前のブログで、「多くの場合、災害から数日~数週間でこころが回復し、日常生活に戻っていくと言われている」と書きました。
ただし、受けたショックが大きすぎたり、過去のこころの傷が再発したりして、こころが回復できない場合もあります。
皆さまのこころの状態はいかがですか?
震災後の相談で多かったものをいくつかご紹介します。
・食欲がわかない
・食べる量が増えた
・やる気が起きない
・集中できない、
・眠れない、夜中に目が覚めてしまう
・なんだか疲れが取れない
・お酒を飲む機会や量が増えた
自分も当てはまるものがあったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今年は例年に増して自然災害が多いように感じます。
北海道胆振東部地震の直前には台風21号が関西地方を直撃し、ニュースでは衝撃的な映像が多く流れていました。その後も大型の台風が連続して日本を直撃しています。
今改めて、災害への備えをしっかりする必要性を感じます。
また、被災した時になるべく早くこころの状態を元通りにするために、日ごろからこころのケアも欠かせないと思います。
同時に、こころの鍛錬も必要になってくるかもしれません。
強いこころを手に入れる?
では、強いこころを手に入れるにはどうしたらよいのでしょうか。
そもそも、強いこころとはどんなものでしょう?
「頑丈」とか、「鋼のような」イメージでしょうか?
心理学には、こころの強さとして「レジリエンス」というものがあります。
弾力性、回復力などと訳されます。
イメージとしては、柔軟性のあるバネやゴムのようなこころを持つ、という感じです。
私は、漫画『ワンピース』の主人公ルフィをイメージしています(分かりづらかったらごめんなさい)。
カウンセリングでこころを強くする
同じ経験(今回は災害ですね)をしても、その捉え方は百人百様です。そして、こころの回復も百人百様です。
こころの回復を目指すのであれば、少しでも早い方がいいに越したことはありません。
そこでレジリエンスの強さが関係してくるのです。
レジリエンスを高めるためには、私は『変換力』が欠かせないと思っています。
ネガティブな出来事を、自分の成長に繋げられるものとして変換出来る力です。
人は日々の生活の中で様々なストレスに直面します。
そんな時、レジリエンスが高ければそのストレスを跳ね返し、逆に自分の力に変換させることが出来ます。
自分ひとりではレジリエンスを高めるのは難しいと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ここころでも随時ご相談、カウンセリングを行っておりますのでお気軽にお問合せください。