こんにちは。
カウンセラーの中山です。
「10分早く出社してね」
私が新入社員の時に役員から言われた言葉です。
道が混んでいて、2日連続で3分前に会社につきギリギリでの出社でした。
内心は間に合ったとホッとしていたのですが、2日連続でギリギリ出社だったため
上司である担当役員から「せめて10分前には出社して、
勤務時間には勤務がスタート出来る状態にしなさい」と注意を受けました。
自分でもギリギリだったなと感じていたため、明日は10分前には出社しようと思いました。
しかし、その夜に
社会人になる前日に父親から言われていた言葉を思い出しました。
それは・・・
「注意されたらその3倍しなさい」
という言葉です。
父親からは説明もされず言われただけだったので、意味が分からなかったのですが
とりあえずやってみるかと軽い気持ちで実行してみました。
出勤時間の30分前に出社すると、注意をしてくれた役員に
「お前は当てつけのように早く来るんだな」
といつも笑わない役員が笑顔で私に言ってきました。
「30分前に来いと言ったらどうするんだ」と言われたので、
「1時間半前に出社します」
と即答したところ、大笑いしながらその場を去っていきました。
その後は、役員から色々なお話をしてもらえるようになり、大変良くしていただきました。
その時は、何も考えていなかったのですが、
実際に自分が上司となり
部下に注意したり、指示を出したりするとき
自分の想いを100%表現出来ていないことに
気づきました。
想っていることの半分も言葉に出来ていないなと感じることが多かったです。
想いを全て言葉にすることは非常に難しいことだと思います。
相手は伝えたいことの3割ぐらいしか表現できていないと考えると
父親から言われた「3倍行動しなさい」ということは、すごく理に適っています。
◆言われた通り実施すれば・・・最低限のことは実施してくれる
◆2倍動いてくれたら・・・平均的になった
◆3倍動いてくれたら・・・理想通りの活躍をしてくれている
このように相手は捉えてくれるのではないでしょうか。
注意を受けたときは、相手の期待を超えるチャンスの時かもしれません。
相手の言っていることの3倍を意識して動くことで相手のあなたに対する印象がかわり、
努力が認められるきっかけになるかもしれません。
常に3倍で動くと大変なので、注意を受けたりしたときに言われたことの3倍を意識して実行してみると良いですね。