カウンセラーによるデートDV講義
みなさん、こんにちは。
札幌市中央区にあるカウンセリングルームここころの嶋田です。
寒い日が続いていますが、みなさんこころの調子はいかがでしょうか。
さて、前回のブログでは『DV(ドメスティック・バイオレンス)』についてお話させてもらいました。
少しでもお役に立ちそうな情報があれば嬉しく思います。
DVと一緒に知って欲しいデートDVのこと
『DV』とは「配偶者や恋人など親密な関係にある(またはあった)者から振るわれる暴力」のことでした。
ここで言う配偶者や恋人というのは、一般的に婚姻関係にある、または同居している人たちのことをさします。
しかし、婚姻関係に至ったり、恋人同士が同居するまでには、多くの場合その前段階があるはずです。
では、その段階では『DV』は起こらないのでしょうか?
残念ながら答えはノーです。
実際に若いカップルの間にも『DV』は起こっています。
それを『DV』と区別するために『デートDV』と呼ぶことがあるのです。
『デートDV』という言葉になると、あまり耳にしたことがないという人が多いのではないでしょうか?
そこで今回は、若いカップルの間に起こる『デートDV』についてお話したいと思います。
デートDVってなに?
学生を中心とした若いカップルの間で起こる『DV』のことです。
『DV』を日本語にすると『ドメスティック・バイオレンス=家庭内暴力』なので、どうしても大人の世界で起こること、とイメージされがちでした。
しかし若者の間で、交際相手や元交際相手の暴力が殺人事件にまで発展している報道は後を絶ちません。
『デートDV』について知っておくことで、被害や加害を防ぐことも可能です。
また、周囲で『デートDV』に悩んでいる人がいたときに、援助することができるようになります。
なにがデートDVになる?
『DV』と同様、以下の4種類です。
『からだへの暴力』
殴る、蹴る、髪の毛を引っ張る、腕などを強くつかむなど
『こころへの暴力』
怒鳴る、馬鹿にしたり傷つく言葉を言う、携帯電話をチェックするなど
『性的な暴力』
キスや性行為を強要する、避妊に協力しないなど
『経済的な暴力』
借りたお金を返さない、いつもおごらせるなど
デートDVから逃れられない理由
『叩かれることがあるけど、悪ふざけしてるだけかな?』
『彼(彼女)にこんなことを言わせてしまう自分が悪いんだ』
『言うことを聞かないと嫌われてしまうかも…』
『束縛は、愛情の証に違いない』
こういった思い込みから、なかなか別れることが出来ないこともあります。
好きな人と仲良くいるために大切なこと
暴力を認めない
自分のことを大切にする
相手のことも大切にする
どんな人間関係でも、お互いを尊敬しあい、お互いを認め合うことが大切です。
公共機関に詳しい説明がありますのでご紹介します。
内閣府男女共同参画局 「デートDVって?」
http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/date_dv/index.html
北海道環境生活部 「デートDVを知っていますか?」
http://www.l-north.jp/stop-dv/date_about/