高校受験1日延期による心理的負担
3月2日は低気圧の影響で札幌を始め北海道全域で交通などに影響が出ていました。
私も札幌に向かう予定でしたが、身動きが取れず札幌の中央区に向かうことが出来ず、札幌在中のカウンセラーにカウンセリングを終日お願いすることに・・・
3月2日はJRも早い段階で計画運休となりました。ここで心配なのが高校受験です。
公立高校の受験が3月3日予定となっていたのですが、この悪天候の影響で1日延びることになったのです。
1日伸びたことでその分勉強が出来ると考えている人も多いかもしれませんが、この1日の延期は心の負担が大きくかかると言っても過言ではないかもしれません。
ストレスって?
ストレスという言葉はよく耳にすることが多いですが、ストレスとはいったいどの様なものでしょうか?
・人間関係の悪化によるストレス
・失敗によるストレス
・大切な人との別れ
など
様々なものがあり一言で言うのが難しいようですが、これらに共通することは「変化」だったりするのです。
今までの人間関係が崩れた「変化」
失敗により自分を見る目が変わる「変化」
今まで側にいたことが当たり前だった生活が「変化」
など、何らかの「変化」をともなっているのです。
簡単に表現すると、ストレスとは「変化」と考えても良いかもしれません。
1日の延期は大きなストレスなの?
この様に考えると、3月3日の高校受験が1日延期(変化)したことで、心への負担が大きくかかっていると考えても良いかもしれません。
1日と考えてしまいがちですが、高校受験は長期決戦のため何ヶ月・何年も前からその日に向けて準備していたので、この1日の延期(変化)は実は受験生にとっては大きな変化であり、心のゆとりを奪ってしまう可能性が高いのです。
特に、猛勉強を続け何ヶ月も休み無しで最後の追い込みを行なっていた受験生には負担が大きいことが想像できます。
たった1日と思うかもしれませんが、短期決戦であればこの延期はあまり問題(心への問題)は少ないかもしれませんが、頑張り続けた学生にとっては大きなストレスとなり苦しい時間を過ごしているかもしれません。
今から出来ることは
高校受験が1日延期となったのが、前日判明(直前)のためカウンセリングなどを予約するなどは難しいため、家で出来ることを家族がサポートすることが必要になってきます。
そこで一番避けたいのが、1日延期になってその分勉強できるね!という声がけです。
追い込みながら勉強をし続けた場合、心に余裕が少ないことが想像できるので延期だけで心が悲鳴を上げそうになっている状態です。
そこで取り組みたいのが、ストレス(変化)を少なくすることと、心を休めることです。
心を休めると言うのは、多くの人が口にする言葉ですが一体どの様にするのか?と聞かれると答えられる人は意外と少ないのです。
実は、この心を休めると言うのは「脳」を休めると考えると良いかと思います。
細かい説明はここでは控えますが、今から出来る心の余裕を確保するために
まず、変化を少なくすることに気をつけることが第一で、次に心を休める(脳を休める)ことが心の余裕を確保するために効果的です。
受験日が延期になったことは、受験生にとっては大きな変化であり、急激な変化であることからストレスはかなり大きいです。
残り1日ですが、せめて家では変化を少なくして、少しだけ脳を休めることに時間を作ってあげられると良いかと思います。
ただ、受験なので本人が焦ってしまうことで脳を使い続けることも考えられます。その時は、アドバイスをせずにお子さんの不安の気持ちを聴いてあげてください。不安な気持ちをいっぱい吐き出すと言うことは、ストレスの発散でもあることからアドバイスをせずに受け止めてあげてほしいと思います。