みなさん、こんにちは。
メンタルサポートここころです。
みなさんは日常生活や職場、学校などの人間関係で「怒り」を感じた時、どのような対応をしていますか?
思わず言い返してしまう方、怒りを我慢して平静を保っている方、その場ではモヤモヤするだけでも後から怒りが湧いてきてしまい怒るタイミングを見失ってしまう方…さまざまな方がいらっしゃると思います。
メンタルサポートここころにも、「怒り」や「感情」についてのお悩みでご相談に来てくださる方がたくさんいらっしゃいます。
反射的に怒ってしまい相手を傷つけてしまった…、怒りを感じているがどのように表現して良いか分からず鬱憤が溜まり、慢性的なイライラが止まらない…、怒りを通り越して悲しみや虚無感を感じてしまう…など、「怒り」についての理解や対処法がわからないことでお悩みの方が多いように思います。
また、メンタルサポートここころはうつ病、うつ症状でお悩みの方に向けたカウンセリングをメインに行っております。うつ症状やうつ病などを発症してしまう方は、総じて優しい性格の方が多く、相手を傷つけまいとして感情に蓋をしてしまっていてツラいという方も多くいらっしゃいます。
「相手を傷つけてしまうのではないかと思うと怒れない」「つい反射的に我慢してしまう」「怒りを感じているはずなのに、ニコニコしてしまう」など、怒りを表現、発散することができずにストレスを溜めてしまうのです。
このブログをご覧になっている方の中にも、「怒り」の感情に振り回されてしまいお困りの方がいらっしゃるのではないでしょうか?
感情は、私たちの人間関係や生活において必ず感じるものです。その中でも「怒り」は取り扱いが難しく、適切な表現や対処をしないと他人トラブルなどに発展しかねないものです。
そんな扱いが難しい「怒り」も、適切な伝え方や発散方法で対処すれば、怒りを感じてもいいし、怒ってもいいのです。
今記事では、怒りを表現できない人の特徴や、感情表現の重要性、我慢することの弊害、そして適切な感情表現の方法について簡単に解説させていただきます。
うまく怒りを表現・発散できずにお困りの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【怒りを表現できない人の特徴】
感情を表現すること(特に怒り)を恥ずかしいことだと思っている
親の教えや周りの影響から、「怒ることはみっともない」「いつもニコニコしていなければならない」と感じていませんか?また、過去に怒っている人をみて「自分はそのような人間にはならない」と過度に怒りを制限している場合もあります。
怒りを抑え込むことで表面的には冷静に見えますが、その怒りを発散できずに心の中で葛藤が渦巻いていることがあります。
相手に悪く思われたくない
人間誰しもが嫌われたくはありませんよね。良好な人間関係を築いていくためにも、ポジティブな印象を持ってほしいと考えます。
しかし、過度に怒りを制限してしまう人は自分自身を犠牲にしてまでも、相手に嫌な思いをさせないよう努力をします。
例え、あきらかに理不尽な対応をされていても、相手の気持ちを優先してしまい怒ることができない…など、さまざまな場面で我慢をしている状態が多くなってしまいます。
適切な怒り方がわからない
怒り過ぎて相手と疎遠になってしまった、傷つけて関係が悪くなったなどの過去の経験から、怒ること自体が怖くなってしまうことがあります。「大切な人を失うくらいなら…」と自分の感情に蓋をして我慢することを選んでしまうのです。
確かに、自分の怒りのせいで大切な人を失ってしまうのは怖いことですよね。
しかし、適切な言葉選びや態度で怒りを伝えることができれば、関係が悪くなるどころかお互いの理解が深まり、より信頼できる関係になることもできるのです。
【感情を押し殺すことの弊害、デメリット】
感情を抑え込むことは、一見冷静で理性的な行動に見えるかもしれませんが、その裏には深刻なデメリットが潜んでいます。
精神的な不安定さ
感情を抑え込むことで、内部に蓄積された感情が爆発的に表れることがあり、精神的な不安定さを引き起こす可能性があります。
身体的な影響
感情を抑え込むことが長期化すると、ストレスホルモンの分泌が増加し、心身の健康に悪影響を与える可能性があります。
対人関係の悪化
感情を抑え込んでしまうと、相手にあなたの考えや感情が伝わらず、信頼関係が築きにくくなる場合があります。
その結果、関係が疎遠になり孤立感を感じてしまうことがあるかもしれません。
【適切な感情表現の方法】
ご自身の感情を適切に表現するための方法を、いくつかご紹介いたします。自分に合った方法を実践してみてくださいね。
感情を紙などに書き出す
感情を文字に起こすことで整理され、自分自身の感情を理解しやすくなります。
自己理解が深まることで、感情と距離を置くことができ冷静になりやすいですし、「次はこうする!」と脳内シミュレーションにも役立ちます。
リフレーミング
リフレーミングは一言で言うと「言い換える」ということです。
例えば、「うるさい人」にイライラしてしまった時は「にぎやかな人」や「盛り上げ役」に言い換えるなど、ポジティブな変換をしていくという方法です。
この言い換えの癖をつけることで、今までイライラしていたことも気がつけばポジティブに受け止められるようになる場合があり、感情表現の際の言葉も自然と変わってきます。
信頼できる人やカウンセリングルームなどで表現する
リフレーミングや感情を紙に書き出しても、なかなか怒りがおさまらない場合は、ご自身の信頼している方やカウンセリングルームなど安心・安全な場所で、自分の気持ちを吐き出すということもおすすめです。
心の中に溜め込んでいた感情を少しでも外に出す(発散)できれば、心に余裕が生まれます。心に余裕がないと普段は怒らないようなことにもイライラしてしまうことがありますので、とにかくイライラする、心に余裕がないと感じている方はカウンセリングもご検討いただけると嬉しいです。
怒りを表現することはとてもデリケードで難しいものですが、それを抑え込むことで生じるデメリットは避けたいものです。良好な人間関係を築き、心身の健康を保つためには、適切に感情表現をするスキルを身につけることが不可欠です。
まずは自分の感情を理解し、適切なコミュニケーションを通じて周りの方々と共有することで、より良い信頼関係を築いていくきっかけとなると思います。
自分の感情がわからない方や、いきなり他者とコミュニケーションを取ることが怖いと言う方は、カウンセリングを通して自己理解を深めることや、カウンセラーとコミュニケーションの練習をしたりすることも効果的です。
メンタルサポートここころでは、自己理解やコミュニケーションについてのサポートも可能ですので、うつ病やうつ症状以外でもお困りのことがあれば気軽にご相談いただけると嬉しいです。