友人は病院での診断後、なんとか土日を合わせて5日間の連休を取ることが出来ました。
この5日間で「ゆっくり休む」という事をテーマに一緒に取り組んでいくことになりました。
ゆっくり休むとは?
今回、うつ病に限りなく近い抑うつ状態ということでしたが、原因が何かによって休む方法が変わってきます。
1.精神的な事が原因でこころが悲鳴をあげているのか?
2.ハードに働いて身体が悲鳴をあげているのか?
3.精神的なことと、身体的なことの両方からきているのか?
などが考えられます。
原因によって対処方法が変わってくるとお伝えしたのですが、シンプルに考えると以下のようになります。
1の場合は、こころが悲鳴をあげているので
ゆっくり休む=こころを休める
ということになります。
2の場合は、身体が悲鳴をあげているので
ゆっくり休む=身体を癒す
3の場合は、こころと身体が悲鳴をあげているので
ゆっくり休む=こころと身体を癒す
このような対処方法となります。
今回のケースは、職場でのプレッシャーから来ているようなので1の原因が考えられました。
では、1のこころを休めるというのは、どのようなことかを考えていきます。
まず、こころはどこにあるのでしょうか?
改めて考えると、こころはどこにあるかというのは意外と難しい質問ですね。
今回は、「こころ=脳」と仮定して話を進めていきます。
こころ=脳と考えると
こころを休めるということは、脳を休めるということにつながります。
今回のうつ病サポートで一番のポイントになるのは、ゆっくり休むこと
ゆっくり休むということは、脳を使わないことということになります。
仕事の事や、これからの事などを考えていくと不安が押し寄せてきます。
この不安は、脳をすごく使っている状態になるので、いかに不安を和らげてあげる事ができるか、そしてお仕事を続けながら改善していくということなので、複数を同時に考えず、動くときは1つの事に絞り脳の負担を軽減させていくということがポイントになります。
☆今回のポイント☆
・「ゆっくり休む」ためには原因によって方法が変わる。
・こころ=脳と仮定して考える。
・精神的な負担で心が悲鳴をあげている場合は、脳の負担をいかにすくなくするか。または何も考え無くて良い環境を整えていく。(お仕事を休職するというのは、仕事の事を考え無くて良い時間を作るということ)
もし、考え無くてはいけない場合は、複数を同時に考えるのではなく、1つの事だけに取り組み、終わったら次に移ること。
【本人】
今の症状は、脳が疲れているだけなので脳を使わなければ回復するので焦らず何も考えずゆっくり休んでください。
【職場】
休職が出来れば1ヶ月~3ヵ月ぐらい脳を休める環境を提供してあげる。
もし、休職が難しい場合は脳の負担を軽減することを考える。同時並列処理は難しいので一つ指示を出して、終わったら次の指示を出す。脳を使わないのがポイントなので、自分で考えて進めてというのはこの時期は避けた方が良い。
【家族】
脳を使わないという事を考えてあげる。うつ病に良いと言われることをつい提案してしまうが、ゆっくり休むという時期は、脳を使わないことを優先させた方が良い。生活のリズムを崩さない、日光を浴びるなどは確かに改善には大切だが、それを初期段階で伝えてしまうと脳が休まず、○○しなくてはいけないと考え続け、脳を使い続けて休んでいることにつながらない。